Sikaflex®-271 PowerCure
硬化促進型ガラス窓用接着剤
Sikaflex®-271 PowerCureは、ガラス窓接着用途に適した硬化促進型１成分形ポリウレタン接着剤です。ガラス、セラミックコート、塗装面、電着塗装面など、商用車の製造、およびガラス交換補修に関連する被着材の接着に適しています。 Sikaflex®-271 PowerCureの硬化は、シーカのPowerCureテクノロジーによって促進され、気候条件による影響をほとんど受けません。
- 硬化促進システム
- 速硬化で接着性発現が早い
- PowerCureガンでのハンドアプライタイプ
特長
- 硬化および接着力発現を促進する
- 非常に優れた作業性
- 商用車のガラス交換用に最適
- Sika® Booster の使用で天候による硬化速度の影響を受けない
- 高い機械的強度
- 無溶剤
適用範囲
Sikaflex®-271 PowerCureは、特に手動塗布によるガラス窓接着と商用車のガラス交換向けに開発されています。PowerCureテクノロジーにより、Sikaflex®-271 PowerCureは強度と接着性が早く発現します。この製品は施工経験のある専門業者での使用を前提としています。実際の被着材と作業環境で試験を実施し、接着性と材料の適合性を必ず確認してください。
荷姿
| PowerCure パック | 600 ml |
製品詳細
| 主成分 | ポリウレタン | |
| 色 (CQP001-1) | ブラック | |
| 硬化機構 | 湿気硬化 A | |
| 密度 (未硬化) | 1.2 kg/l | |
| 形状保持性 (CQP061-1) | とても良い | |
| 施工温度範囲 | 5 ～ 40 ℃ | |
| オープンタイム (CQP526-1) | 10 分 B | |
| 初期引張りせん断強度 (CQP046-1 / ISO 4587) | 表1参照 | |
| 硬度 (ショアA) (CQP023-1 / ISO 48-4) | 65 | |
| 引張り強度 (CQP036-1 / ISO 527) | 7 MPa | |
| 破断時の伸び (CQP036-1 / ISO 527) | 300 % | |
| 引裂き強度 (CQP045-1 / ISO 34) | 10 N/mm | |
| 引張りせん断強度 (CQP046-1 / ISO 4587) | 5 MPa | |
| 適用温度範囲 (CQP509-1 / CQP513-1) | - 40 ℃ ～ 90 ℃ | |
| 保存期間 | 9 ヵ月 |
| CQP = Corporate Quality Procedure | A PowerCureから供給 | B 23 ℃ / 50 % r.h. |
硬化機構
Sikaflex®-271 PowerCureは、硬化促進剤による水分との反応により気候条件による影響を大きく受けずに硬化します。代表的な強度発現データは表１をご参照ください。
| 時間 [h] | 23 ℃時の引張りせん断強度 [MPa] |
| 1 | 0.7 |
| 2 | 3.5 |
表1: Sikaflex®-271 PowerCureの強度発現
耐薬品性
Sikaflex®-271 PowerCureは、一般的に、淡水、海水、希酸、および希アルカリ溶液に対しては耐性があります； 燃料、鉱油、植物性および動物性油脂に対しては一時的な耐性があります； 有機酸、グリコール酸アルコール、濃無機酸、および濃アルカリ溶液、または溶剤には耐性はありません。
施工方法
下地処理
表面は清潔で乾燥させ、グリス、オイル、そしてホコリを完全に取り除いてください。
表面処理は、被着材の種類や仕様によって決まり、長期的な接着には極めて重要です。表面処理の全てのステップは、組み立て工程における具体的な条件を考慮し、現物の被着材による事前の試験にて確認されなければなりません。
施工
PowerCureユーザーマニュアルに従って、PowerCure ディスペンサーをセットアップします。2分以上作業が中断される場合はミキサーを交換してください。
Sikaflex®-271 PowerCureは、 5 ℃ ～ 40 ℃ の間で施工することができますが、施工性と同様、反応速度が変わることを考慮してください。被着材とシーリング材
の最適温度は15 ℃ ～ 25 ℃の間です。
オープンタイムは高温多湿の環境下では大変短くなります。部品は必ずオープンタイム内に貼り合わせてください。経験則として、+ 10 ℃の温度上昇でオープンタイムは半分になります。
均一な厚みを確保するために、三角形状でのビード塗布を推奨します(図１参照)。
図1: 三角ビードを上図のように圧着してください
除去
硬化前のSikaflex®-271 PowerCureは、Sika®Remover-208または他の適切な溶剤を用いて工具や機器から取り除いてください。硬化後は機械的に取り除くしかありません。手など皮膚に付着した場合は、直ちにSika®Cleaner-350Hまたは適切な工業用ハンドクリーナーおよび水で洗い流してください。溶剤は使用しないでください。