2018
インドネシア 西パプア州

グラスベルグ鉱山はフリーポート・マクモラン社が操業し、同社とリオ・ティント社が共同所有している世界最大級の鉱山塊の一つです。同鉱山は、インドネシア・パプア州スディルマン山脈内の非常に奥深い高地に位置します。グラスベルグ鉱体は、高品質な銅金を埋蔵し、莫大な産出量を誇ります。

プロジェクト要求事項

グラスベルグ鉱山の主要な坑道の入り口周辺にある鉱体は、周囲の石灰岩が紛れもなく構造的かつ岩石学的に貫入接触することにより創出されました。現在進行中、あるいは、今後予定されている広範な地下開発は、火成複合岩体(*)や堆積物によって形成された接触域を含む地質学的に非常に困難な地盤を通過しなければなりません。そのような過酷な地下環境を克服するために、十分な作業補助が必要となります。

    (*)地球内部にできたマグマが地表に噴出したり,地下のいろいろな場所に貫入して冷却固結してできた岩石が複数合わさって構成された岩のこと。

 

グラスベルグ鉱山のブロック岩洞(Grasberg block cave =GBC)だけでも、設備の手配や計画に多大の労力を費やし、地下30,000メートルまで換気設備やコンベヤを設置しました。輸送距離が長い為、バッチャプラントから打設地点までに、長時間のコンクリートの可使時間が必須となります。鉱山は年間降水量の多いエリアに位置している為、地下での開発では高圧・大量の水が流入するエリアに直面してしまいます。さらに、深層における地下インフラでは、過剰の岩盤応力や岩盤破裂が懸念されるため、それらの動荷重に耐えうる吹付け覆工の良好な降伏特性が必要となります。

Sikaのソリューション

フリーポート・マクモラン社や主要ゼネコンであるレッドパス社は、長年にわたりSikaのパートナーです。Sikaは、グラスベルグ鉱山開発において、自己充填シャフトライニングコンクリート、吹付けコンクリート用混和剤、吹付け剤、吹付けコンクリート用急結剤、2液注入樹脂および補修剤を含む製品を大量に供給しています。特に迅速な地下開発のために、短時間に吹付けコンクリートの初期強度発現性を増大させることができるSika Sigunit®吹付けコンクリート用急結剤が使用されています。主たるグラスベルグ鉱山ブロック岩洞(GBC)の広範囲に渡る開発は、Sikaの混和剤のみを使って支えられています。Sikaは、吹き付け機の現場研修や、環境・衛生・安全において最高基準の製品を提供します。

採用製品

Sika® ViscoCrete®
Sika® Foam TBM 510 LS / 513 AR Sika ViscoFlow®
Sigunit®
SikaTard®
Sikacrete®
Sikafloor®

プロジェクト参加者

オーナー
Freeport, Rio Tinto, Freeport McMoRan

Sikaグループ
Sika Indonesia

 

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