2018
東京都、千代田区
プロジェクト要求事項
同物件は、三信ビルディングと日比谷三井ビルディングという2つの名建築の統合建替によるもので、解体工事だけで約10年を費やすという長期間のプロジェクトでした。又、都市部という事もあり解体工事の騒音や振動、更には日比谷は元々江戸時代に埋立地としてできた土地である為、地盤が軟弱であるという問題も浮き彫りとなり、難易度は相当高い物件でありました。
その為、工事に関しては、解体に時間もかかり建設工期自体も余裕がない状況であった為、逆打ち工法と順打ち工法を組み合わせた「ハイブリッド逆打ち工法」を採用されました。地下2階までを逆打ち工法で施工した後、地下2階以深部分にアースアンカーを打ち山留支保工を施工、そこから最終床付けまでの解体・掘削を行い地下4階、3階と順打ち工法で躯体を構築しました。又、周辺地盤の影響から一般的な切梁支保工ではなく「アースアンカー工法」を採用しました。これにより山留工事も無事完了し、日比谷という地域に新たなシンボルが誕生する事となりました。
Sikaのソリューション
当該物件においては、高層ビルという枠の為、耐久性も要求事項として挙がっておりました。その為、鉄筋が密になっている箇所が多々存在し、生コンクリートの流動性及び自己充填性の確保が不可欠でありました。加えて、コンクリート自体の強度も求められている為、高減水のコンクリート用混和剤が求められました。そこでSikaは、主力製品である高性能AE減水剤Sikament®-1100NT、Sikament®-1100 NTRの提供によって、流動性及び強度の確保だけでなく、作業性も確保することができ、工期短縮にも寄与することができました。