2024/02/16
"One Sika "は一つになることを意味します。シーカとMBCCは、成熟した市場において持続可能性、 レジリエンス(回復力)、再生を確かなものにするため、互いに協力し合っています。
機械工学とセールスにおいて豊富な経験を持つアマン・マルコは、シーカの日本における事業開発と拡大に尽力してきました。現在はシーカ・ジャパンのジェネラル・マネージャーとして、事業統合や市場戦略の革新などを使命としています。また、アジア・太平洋地域のターゲットマーケットであるシーリング&接着をけん引しています。
近年の買収を踏まえて、シーカにはどのような新規ビジネスチャンスがありますか?
100年前にスイスから初めて製品を輸入し、1955年に会社設立して以来の歴史を持つシーカは、近年、ダイフレックス、ハマタイト、MBCCを買収したことで、提供する製品や顧客との関わり方が大幅に多様化しました。
歴史的には、シーカが既存の建築構造物の改修に重点を置いていたのに対し、MBCCは生コンクリート向け混和剤製品と土木分野を主力としていました。この補完関係は、東京-大阪間の新幹線プロジェクト(所要時間半減)など、新たな成長機会を生み出します。さらに、建設・自動車業界向けシーリング材のリーダーであるハマタイトを2021年に買収したことで、一流自動車メーカーとの関係も強化されました。
このような戦略的な動きは、当社の製造基盤を拡大し、顧客との距離を縮めるだけでなく、生産効率とコスト効率を改善するための専門技術への投資を促進しました。
インドと日本は、シーカの成長戦略2028における主要市場です。発展段階は異なるものの、それぞれの国には力強く収益性の高い成長の大きな機会があります。また、MBCCの買収により、シーカは顧客との距離を縮め、補完的な製品でポートフォリオを拡大し、市場アクセスを改善することができました。
高性能ソリューションが求められる豊かな市場
日本は、世界で最も厳しい建築基準を特徴とする成熟市場として、独特の景観を呈しています。高度に発達した環境と地震リスクとが相まって、日本では高性能の建設材料が必要とされています。加えて、各地で現在進行中の都市再開発事業、インフラストラクチャーと不動産再生への継続的投資が必要となります。その結果、日本では、新しいトンネル、橋、道路、風力発電所など、土木工学やインフラ整備に大きな機会が生まれており、これらすべてにおいて最高クラスのソリューションが求められています。
近年シーカは、ダイフレックス、ハマタイト、MBCCなどの戦略的買収を通じて日本での存在を拡大してきました。「ワン・シーカ」構想の下でこれらの事業体の統合は着実に進んでおり、統一された企業文化が育まれ、ビジネスチャンスが最大化されています。MBCCの買収により、製造ネットワークとサプライチェーンの効率化で、一層の顧客ニーズに対応した混和剤製品の提供が可能になります。さらにシーカ・ジャパンは、超高強度コンクリートを専門とする研究開発センターを有しています。
"成長戦略2028では、インドの力強い成長と日本の先進市場を活用し、進化する建設業界のニーズに革新的なソリューションを提供します。"