
SikaFast®-555 L05
SikaFast®-555 L05 は、アクリルをベースにした速硬化で柔軟性がある2成分形接着剤です。ペースト状の粘性を持ち、容易かつ正確に⽔平⾯や垂直⾯に塗布することが可能です。機械的接合の代替に適しており、⾦属、プラスチック、ガラス、⽊材などの様々な被着材に⾮常に優れた接着性を提供します。 要求される個々の⽤途に適応するため、様々なポットライフの製品の選択が可能です。
- ⾼強度、耐衝撃性
- 下地処理なし、あるいは簡易処理で多様な被着材に接着可能
- オープンタイム5分
特長
- 塗布後、数分以内での強度発現
- 表面処理が不要、もしくは簡易的な処理のみで多様な被着材に接着が可能
- ⾼強度、耐衝撃性
- 無溶剤および酸が含まれない
- MMAタイプと⽐べて臭いが少ない
適用範囲
SikaFast®-555 L05 は、速硬化タイプの接着剤として開発されており、リベット、ねじ等の機械的な接合や溶接の代替として使⽤できます。⾦属、プラスチック、ガラス、⽊材などを含む様々な被着材に対して⾮常に優れた接着性を⽰し、シームレスなジョイントでの⾼強度接合に適しています。 本製品は施⼯経験のある専⾨業者での使⽤を前提としています。使⽤する被着材に対する接着性と使⽤条件の適性の事前確認は必ず実施してください。荷姿
SikaFast®-555 L05 (A+B)
デュアルカートリッジ | 50 ml |
ミキサー: Sulzer MixPacTM MBHX 05-16T |
デュアルカートリッジ | 250 ml |
ミキサー: Sulzer MixPacTM MFQX 07-24T |
SikaFast®-555 L05 (A)
ペール缶 | 20 l |
SikaFast®-555 (B)
ペール缶 | 18 l |
製品詳細
特性 |
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主成分 | アクリレート | ||||
色 (CQP001-1) |
混合後 |
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硬化機構 | ラディカル重合 | ||||
密度 |
混合後 (計算値) |
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混合比率 | 体積比 重量比 | 10 : 1 10 : 1.3 | |||
性状 | チキソ性のあるペースト状 | ||||
施工温度範囲 | 5 ~ 40 ℃ | ||||
オープンタイム (CQP526-2) | 5 分 A | ||||
固定時間 | ねじれ強度の80 %に到達するまでの時間 | 15 分 A | |||
硬度(ショアD) (CQP023-1 / ISO 48-4) | 50 A, B | ||||
引張り強度 (CQP036-1 / ISO 527) | 11 MPa A, B | ||||
破断時の伸び (CQP036-1 / ISO 527) | 200 % A, B | ||||
引張りせん断強度 (CQP046-6 / ISO 4587) | 12 MPa A, B, C | ||||
適用温度範囲 (CQP509-1 / 513-1) | -40 ~ 80 ℃ | ||||
保存期間 | 12 ヶ月 D |
CQP = Corporate Quality Procedure | A) 23 ℃ / 50 % r. h. | B) 23 ℃で1週間硬化 |
C) 接着厚み: 25 x 12.5 x 1.5 mm / アルミニウム | D) 直射日光を避け、25 ℃以下で保存 |
硬化機構
SikaFast®-555 L05 は、混合すると急速にラディカル重合が始まり硬化します。オープンタイムと固定時間は、混合⽐のバラツキや温度に影響を受けます。⾼温時には、オープンタイムと固定時間が短くなり、低温時には⻑くなります。
耐薬品性
耐薬品性や熱への暴露に関しては、実⽤途に即したテストで確認する必要があります。
施工方法
下地処理
表⾯は清潔で乾燥させ、グリス、オイル、そしてホコリを完全に取り除いてください。細かい粒⼦や残留物もすべてきれいに取り除いてください。⾮多孔質の被着材でベストな接着性能を得るためには、接着⾯に Sika®ADPrep での前処理を⾏います。被着材には様々な仕様がありますので、必ず実際の被着材を使⽤した事前の接着性試験を実施してください。
施工
SikaFast®-555 L05 は、カートリッジまたはバルクパッケージから10:1の体積⽐の 割合で混合されます。
⼤量に塗布すると反応熱が高くなります。余分な反応熱の発⽣を抑える為、接着厚みは 3mm を超えないようにしてください。ただし最低でも 0.5mm の厚みはとってください。
接着⼯程に最適な温度は15℃〜 25℃です。被着材と接着剤の許容温度は5℃〜40℃です。温度変化は反応時間に影響を与えます。
オープンタイム経過後は、接合部を動かさないでください。固定時間に到達後は、接合部の接着⾯にストレスがかからないようにすれば動かすことが可能です。SikaFast®-555 L05 は、エアー式のピストンガンやポンプ装置で塗布することができます。詳細な情報と適した塗布装置については、シーカ・ジャパン(株) テクニカルサービスにお問い合わせください。
除去
硬化前の SikaFast®-555 L05 は、乾いた布での拭き取り、またはSika® Remover-208や他の適切な溶剤を⽤いることで簡単に取り除くことができます。硬化後は機械的に取り除くしかありません。⼿など⽪膚に付着した場合は、直ちに Sika® Cleaner-350H、または適切な⼯業⽤ハンドクリーナーと⽔で洗い流してください。溶剤は使⽤しないでください。