
SikaForce®-840 L07
SikaForce®-840 L07 は、常温で硬化し、柔軟性のある、2 成分形ポリウレタン系構造⽤接着剤です。 複合材や塗装鋼板の接着のために開発されており 、幅広い温度変化に対して優れた安定性を⽰します。本接着剤は、速硬化で強度発現が速いことを特徴としています。また、未硬化の間は垂れにくい性状を持ち、圧締性にも優れています。
- 構造強度と柔軟性の両立
- 室温での極めて速い強度の立ち上がりで素早い組み立て工程に適合
- 幅広い温度で安定した機械特性を実現
特長
- 構造強度と柔軟性の両⽴
- 幅広い温度域で安定した機械特性を実現
- 常温での極めて速い強度の立ち上がりで生産スピードの速い組立工程に適合
- 垂れにくい性状
- 硬化前は圧締性に優れる
- 低臭気
- 溶剤およびPVC を含まない
適用範囲
SikaForce®-840 L07 は、輸送機器及び⼯業製品市場における複合材料(CFRP、GFRPなど)や塗装鋼板の接着にお使いいただける構造⽤弾性接着剤です。 本製品は施⼯経験のある専⾨業者による使⽤を前提としています。実際に使⽤する被着材に対する接着性と使⽤条件との適合性の事前確認を必ず実施してください。荷姿
SikaForce®-840 L07 (A+B)
デュアルカートリッジ | 400 ml |
ミキサー: Sulzer MixPacTM MFQ 08-24T |
SikaForce®-840 L07 (A)
ペール缶 | 23 l |
SikaForce®-840 (B)
ペール缶 | 23 l |
製品詳細
特性 |
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主成分 |
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色 (CQP001-1) |
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密度 (未硬化) |
混合後 (計算値) |
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混合比率 | 体積比 重量比 | 100 : 100 100 : 109.5 | |||
粘度 (CQP029-4) | 10 s-1の時 |
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施工温度範囲 | 15 ~ 30 ℃ | ||||
オープンタイム (CQP046-11 / ISO 4587) | 7 分 B, C | ||||
ハンドリングタイム (CQP046-11 / ISO 4587) | 20 分 B, C | ||||
硬度 (ショアA) (CQP023-1 / ISO 48-4) | 95 B | ||||
引張り強度 (CQP036-2 / ISO527) | 15 MPa B, D | ||||
破断時の伸び (CQP036-2 / ISO527) | 100 % B, D | ||||
E-モジュラス (CQP036-2 / ISO527) | 伸び率 0.05 ~ 0.25 % | 350 MPa B, D | |||
引張りせん断強度 (CQP046-9 / ISO4587) | 15 MPa B, C, D | ||||
ガラス転移点 (CQP509-1 / ISO 6721) | -45 ℃ D | ||||
保存期間 | カートリッジ ペール缶 | 6 ヶ月 E 12 ヶ月 E |
CQP = Corporate Quality Procedure | A) 試験温度: 20 °C | B) 23 ℃ / 50 % r. h. | C) 接着寸法: 25 x 12.5 x 1.5 mm |
D) 23 ℃で1週間硬化 | E) 10 ~ 30 ℃で保存 |
硬化機構
SikaForce®-840 L07 は、2成分の化学反応により常温で硬化します。温度が⾼い条件では硬化が促進され、オープンタイムは短くなります。また、湿度が⾼い条件においてもオープンタイムは短くなります。塗布時のビード寸法が大きい場合、製品の反応熱により硬化反応が促進され、作業時間とハンドリングタイムが短くなります。
オープンタイムに到達すると、⾮常に速いスピードで硬化反応が進み、数分の間に粘度は急上昇します。
耐薬品性
耐薬品性や熱への暴露に関しては、実⽤途に即したテストで確認する必要があります。
施工方法
下地処理
表⾯は清潔で乾燥させ、グリス、オイル、そしてホコリを完全に取り除いてください。追加の表⾯処理の必要性は被着材の種類や仕様によって異なりますが、⻑期的な接着性の確保には⽋かせません。全ての表⾯処理の⼿順は、組⽴⼯程での具体的な条件を考慮した上で、実際に使 ⽤される被着材での事前試験によって確認する必要があります。
施工
カートリッジを使⽤する場合: スタティックミキサーを取り付ける前に、A剤とB 剤が均⼀に吐出されるまで捨て打ちを⾏ないます。次に、ミキサーを装着し、塗布の前にビードの最初の数cmを捨て打ちしてください。
SikaForce®-840 L07 は、ピストンタイプのエアーまたは電動ガンを使⽤して、デュアルカートリッジから吐出してください。
ペール⽸を使⽤する場合: 適切な2液タイ プ⽤装置を使⽤し、個別の⽤途に合わせたスタティックミキサーで吐出してください。
適切なポンプシステムの選定と設定に関するご質問等は、シーカ・ジャパン(株) テクニカルサービスまでお問い合わせください 。
除去
未硬化の SikaForce®-840 L07 は、Sika® Remover-208または他の適切な溶剤を⽤いて⼯具や機器から取り除いてください。⼿など⽪膚に付着した場合は、直ちに Sika®Cleaner-350H のようなウエットタオ ルで拭き取るか、適切な⼯業⽤ハンドクリーナーと⽔で洗い流してください。
溶剤は使⽤しないでください。
保管条件
SikaForce®-840 L07 は、10℃から30℃の乾燥した場所に保管してください。直射⽇光や霜にさらさないでください。パッケージを開封後は、内容物を湿気から保護してください。
輸送中の最低許容温度の条件は、-20 ℃、最⻑7⽇間です。