Sikafloor® Marine KG-202 N
Sikafloor® Marine KG-202 N は変成セメントポリマーベースの1 成分形軽量レベリングモルタルです。 Sikafloor® Marine KG-202 N はFTPコードシステムに基づいて試験をし、国際海事機関(IMO)の船舶機器指令(MED)の承認を得ています。
- 軽量
- 施工が簡単
- 傾斜面に施工可
特長
- 軽量レベリングモルタル
- 低E-モジュラス
- 1 成分で混合が容易
- 簡単な施工
- 傾斜面にも施工が可能
- ポンプでの塗布が可能
適用範囲
Sikafloor® Marine KG-202 N は、内装デッキの表面を平滑にするために施工され、カーペット、タイル、寄木張りの床、ゴムおよびビニール等のデッキ仕上げ材の前に施工します。 Sikafloor® Marine KG-202 N は、ウエットおよびドライの居住区での使用に適しています。ウエット区画では、タイルを貼る前に、Sikafloor® MarineElastic などの耐水性の塗膜による追加処理をする必要があります。 この製品は施工経験のある専門業者での使用を前提としています。実際の被着材と使用条件の適合性の事前確認は必ず実施してください。荷姿
| バッグ | 17 kg |
製品詳細
| 主成分 | 変成セメントモルタルポリマー | |
| 色 | グレー | |
| 硬化機構 | 水和反応 | |
| 密度 | 混合直後 硬化後 | 1.1 kg/l 0.9 kg/l |
| 混合比率 | 17 kg バッグにつき | 4.2 ～ 5.1 L |
| 被着材温度 | 5 ～ 30 ℃ | |
| 施工厚み | 8 ～ 100 mm | |
| 施工可能面積 | 17kg バッグ (厚み1mm) | 18 m2 |
| 作業時間 (CQP599-9) | 30 分 A | |
| 歩行可能時間 (CQP600-3) | 湿度・換気による | 10 時間 A |
| 圧縮強度 (CQP599-2) | 12 MPa B | |
| 曲げ強さ (CQP599-1) | 5 MPa B | |
| 弾性モジュラス (CQP599-5) | 2.9 GPa B | |
| 線収縮 (CQP599-5) | 0.03 % B | |
| 保存期間 | 12 ヵ月 C |
| CQP = Corporate Quality Procedure | A) 23 ℃ / 50 % r. h. | B) 28 日後 | C) 乾燥した25 ℃以下の冷所で保存 |
硬化機構
Sikafloor® Marine KG-202 Nは、水和反応で硬化します。
施工方法
下地処理
レベリング施工のため、表面は清潔にし、接着性を損なう恐れのあるホコリ、グリス、オイル、そして他の汚染物質を完全に取り除いてください。さびはスチールブラシ等で完全に除去し、掃除機で表面を清潔にしてください。
被着材表面は、Sikafloor® Marine Primer-C を毛足の長いローラーで塗布して表面処理を行います。プライマーが乾燥したら、Sikafloor® Marine KG-202 N を施工します。
ウエット区画には、表面にSikafloor® MarineElastic などの耐水塗膜処理を行う必要があります。
ビニールやカーペットのような被覆材の施工の前には、表面を平滑にするためにSikafloor® Marine 100 のような薄いセルフレベリングモルタルの塗布を推奨します。
アルミニウムやジンクリッチショッププライマーでコートされているデッキへSikafloor® Marine KG-202 N を施工する際には、Sikafloor® MarinePrimer-C の塗布前にSikaCor® ZPPrimer または適したタイコート剤が必要となります。
施工
混合したモルタルをコテまたは角材で施工します。
混合後のSikafloor® Marine KG-202 N は、30 分以内に施工して下さい。雰囲気温度30℃以上での施工ではオープンタイムが10 分以下になります。
適したポンプシステムについての選定とセッティングについてはシーカ・ジャパン(株) テクニカルサービスにお問い合わせください。
硬化
施工後少なくとも12時間は、硬化過程の施工部に直接熱(下からの切断や溶接など)や日光、風が当たることを避けてください。
ビニール等の高密度材でSikafloor® Marine KG-202 Nの上を覆う際は、事前に残留水分率が4％以下であることを確認してください。
乾燥状態を判断するための確認手順(ASTM D 4263に準拠)：施工したモルタル床の表面に1 m x 1 mのポリエチレンフィルムを置き、周囲をテープで貼り、1日静置します。フィルムに結露がなく、覆われた表面と覆われていない表面の間に目に見える色の違いがなければ、硬化は完了です。
除去
余分な材料は、硬化前にコテで取り除いておきます。
硬化前のSikafloor® Marine KG-202 N は、水を用いて、工具や機械から取り除くことが可能です。硬化後は機械的に取り除くしかありません。手など皮膚に付着した場合は直ちに水で洗い流して下さい。適切な皮膚保護用ハンドクリームを使用してください。