Sikaflex®-529 Evolution
イソシアネートフリーでスプレー塗布が可能な車体用シーリング材
Sikaflex®-529 Evolutionは、空気中の湿気により硬化する、スプレー塗布が可能な1成分形シラン末端ポリマー(STP)系シーリング材です。
車体板金塗装用途で、工場出荷時のオリジナル形状(面とビード) のシームシーリングに使用します。メタルプライマー、塗料、金属、塗装プラスチック、プラスチックなど、板金塗装業者で一般的に使用されているすべての材料によく接着します。
施工した部位は、車体への飛び石やその他の衝撃に対する耐性が向上します。
- オリジナル形状の再現がしやすい
- さまざまな塗料で上塗りが可能
- スプレーしぶきがほとんどなく、作業性がとてもよい
- 多種多様な被着材に良好に接着する
- スプレーおよびビード塗布が可能
- 臭気が少ない
- 優れた吸音性および制振性を持つ
- 溶剤およびイソシアネートを含まない
- シリコーンおよびPVCを含まない
特長
- オリジナル形状の再現がしやすい
- さまざまな塗料で上塗りが可能
- スプレーしぶきがほとんどなく、作業性がとてもよい
- 多種多様な被着材に良好に接着する
- スプレーおよびビード塗布が可能
- 臭気が少ない
- 優れた吸音性および制振性を持つ
- 溶剤およびイソシアネートを含まない
- シリコーンおよびPVCを含まない
適用範囲
Sikaflex®-529 Evolutionは、板金補修や車体組付けでのシームシーリング、ラップジョイント、および飛び石保護のためのスプレー可能な弾性シーリング材用途で設計されています。応力亀裂を起こしやすい材料にSikaflex®-529 Evolutionを使用する場合は、材料メーカーに確認の上、使用前に現物の被着材で試験を実施してください。
本製品は施工経験のある専門業者での使用を前提としています。実際の被着材と作業環境で試験を実施し、接着性と材料の適合性を必ず確認してください。
荷姿
| カートリッジ | 290 ml |
| ソーセージ | 300 ml |
製品詳細
| 主成分 | シラン末端ポリマー | |
| 色 (CQP001-1) | オークル、ブラック | |
| 硬化機構 | 湿気硬化 | |
| 密度 (未硬化) | 1.49 kg/l | |
| 施工温度範囲 | 施工環境 | 5 ~ 40 ℃ |
| スキンタイム (CQP019-1) | 15 分 A | |
| 硬化速度 (CQP049-1) | (グラフ参照) | |
| 収縮率 (CQP014-1) | 3 % | |
| 硬度 (ショアA) (CQP023-1 / ISO 48-4) | 45 | |
| 引張り強度 (CQP036-1 / ISO 527) | 2.3 MPa | |
| 破断時の伸び (CQP036-1 / ISO 527) | 150 % | |
| 引裂き強度 (CQP045-1 / ISO 34) | 2.5 N/mm | |
| 適用温度範囲 (CQP513-1) |
4 時間 1 時間 | -40 ～ 80 ℃ 120 ℃ 140 ℃ |
| 保存期間 | カートリッジ ソーセージ | 9 か月 B 9 か月 B |
| CQP = Corporate Quality Procedure | A) 23 ℃ / 50 % r. h. | B) 25 ℃以下で保存 |
硬化機構
Sikaflex®-529 Evolutionは空気中の水分(湿気)との反応により硬化します。一般的に低温低湿時は空気中の水分が少なく、硬化は遅くなります(グラフ1 参照)。
グラフ1: Sikaflex®-529 Evolutionの硬化速度
耐薬品性
Sikaflex®-529 Evolutionは一般的に、淡水、海水、希酸および希苛性溶液に耐性があります；燃料、鉱油、および植物性・動物性油脂に対しては一時的な耐性があります；有機酸、グリコール酸、濃鉱酸および濃苛性溶液または溶剤に対しては耐性はありません。
施工方法
下地処理
表⾯は清潔で乾燥状態にし、グリス、オイル、ホコリおよび汚染物質がないようにしてください。
表⾯処理は、被着材の種類や仕様によって決まり、⻑期的な接着には極めて重要です。下地処理の方法は、Sika®Pre-Treatment Chartの最新版でご確認いただけます。これらの処理方法は経験に基づくものであり、いかなる場合でも現物の被着材での事前試験にて検証してください。
施工
Sikaflex®-529 Evolutionは5 ℃から40 ℃ (施工環境および製品)で施工することができますが、反応性や施工性能の変化を考慮してください。被着材と加工材料の最適温度は、15 ℃から25 ℃です。
Sikaflex®-529 Evolutionはピストン式のハンドガン、エアーガンまたは電動ガンならびにポンプ設備で塗布することができます。スプレー用途には、Sika® Spray Gun(カートリッジ)または Sika ® Jetflow Gun(ユニパック)を使用してください。その他のディスペンサーは適合性を確認する必要があります。
仕上げ
均しおよび仕上げは、製品のスキンタイム内に行う必要があります。Sika® Tooling Agent Nを使用することをお勧めします。他の仕上げ剤は適合性および互換性について、使用前に試験にて確認してください。
除去
硬化前のSikaflex®-529 Evolution は、Sika®Remover-208や他の適切な溶剤を用いて工具や機械から取り除いてください。硬化後は機械的に取り除くしかありません。
手など皮膚に付着した場合は、直ちにSika®Cleaner-350Hのようなウェットタオルや適切な工業用ハンドクリーナーと水で洗い流してください。
皮膚に溶剤を使用しないでください。
上塗り塗装
Sikaflex®-529 Evolutionは、スキンタイム以内の塗装が最良です。
シーリング材の皮膜形成後に塗装を⾏う場合は、塗装工程の前に、ジョイント面をSika®Aktivator-100またはSika®Aktivator-205を使って処理することによって、塗膜密着性を改善することが可能です。焼付け⼯程（> 80 ℃）がある場合、シーリング材が完全に硬化した後に⾏うことで最良の性能が得られます。使⽤するすべての塗料について、実際の使⽤条件にて事前試験を実施し、確認する必要があります。
塗装の伸縮性は、通常、シーリング材の伸縮性よりも低くなります。これにより、ジョイント⾯で塗装のひび割れが⽣じることがあります。