Sikaflex®-255 Ultra
OEM承認された臭いの無い自動車ガラス用接着剤
Sikaflex®-255 Ultra は、ハンドガンでの吐出が容易な室温で塗布できる自動車ガラス用接着剤です。長いオープンタイムにより暖かい温度環境下でも安全に施工することができます。 Sikaflex®-255 Ultra は、自動車ガラスの交換作業において、Sikaのブラックプライマーレス施工要領書、およびオールブラック施工要領書に適応しており、更に、ガラスにはプライマーレスで施工することも可能です。 注: ガラスにプライマーレスで施工する場合、Sika® Cleaner G+Pなどの自動車用ガラスクリーナーを使用した前処理が必要です。接着面は汚染されていない状態で十分な紫外線保護があることが前提となります。
- 最短走行可能時間3時間
- 無溶剤
- 施工が容易
特長
- ハンドガンでの押出しが容易
- 無溶剤、無臭
- OEM 承認接着システム
- 接着性の発現が速い
- ガラスにプライマーレスで接着
適用範囲
Sikaflex®-255 Ultra は、施⼯経験のある専⾨業者での使⽤を前提としています。 当製品と関連する⼯法の情報は、⾃動⾞のガラス交換での使⽤を想定しています。他の⽤途で使⽤する場合には、実際の被着材と作業環境で試験を実施し、接着性と材料の適合性を必ず確認してください。荷姿
| カートリッジ | 310 ml |
| ソーセージパック | 400 ml |
製品詳細
| 主成分 | 1成分形ポリウレタン | |
| 色 (CQP001-1) | ブラック | |
| 硬化機構 | 湿気硬化 | |
| 密度 (未硬化) | 1.31 kg/l | |
| 形状保持性 (CQP061-1) | 良い | |
| 施工温度範囲 | 製品 施工環境 | 5 ~ 40 ℃ 5 ~ 40 ℃ |
| スキンタイム (CQP019-1) | 40 分 A | |
| オープンタイム (CQP526-1) | 30 分 A | |
| 硬化速度 (CQP049-1) | (グラフ参照) | |
| 硬度 (ショアA) (CQP023-1 / ISO 48-4) | 50 | |
| 引張り強度 (CQP036-1 / ISO 527) | 5 MPa | |
| 破断時の伸び (CQP036-1 / ISO 527) | 500 % | |
| 引裂き強度 (CQP045-1 / ISO 34) | 12 N/mm | |
| 引張りせん断強度 (CQP046-1 / ISO 4587) | 3 MPa | |
| 最短走行可能時間(自動車) FMVSS 212(CQP511-1)に準拠 | エアバック装備車 | 3 時間 A/B |
| 保存期間 | 9 ヶ月 C |
| CQP = Corporate Quality Procedure | A) 23 ℃ / 50 % r. h. | B) 詳細はSikaにお問い合わせください | C) 25 ℃以下で保存 |
硬化機構
Sikaflex®-255 Ultra は、空気中の湿気との反応により硬化します。⼀般的に低温低湿時は空気中の⽔分が少なく、硬化は遅くなります。(グラフ1 参照)
グラフ1: Sikaflex®-255 Ultra の硬化速度
耐薬品性
硬化後のSikaflex®-255 Ultra は、⼀般的に、淡⽔、海⽔、希酸および希アルカリ溶液に耐性があります; 燃料、鉱油、植物性および動物性油脂に⼀時的な耐性があります; 有機酸、グリコール酸アルコー ル、濃無機酸および濃アルカリ溶液、または溶剤には耐性はありません。
施工方法
下地処理
表⾯は清潔で、乾燥し、グリス、オイル、ホコリ、そして汚染物質がないようにしてください。
接着面は、Sika®Cleaner G+Pのような自動車用のガラスクリーナーで清掃してください。
Sikaflex®-255 Ultra は、追加の下地処理なしで、ガラス、およびセラミックコート面に接着することができます。最良の接着性を得るためには、シーカのブラックプライマーレス施工要領書、またはオールブラック施工要領書に沿って下地処理を実施してください。
施⼯や使⽤する下地処理剤に関する詳細は、該当する製品のプロダクトデータシートをご参照ください。
注: セラミックコートのないガラスは、適切なUV保護が必要です。
施工
Sikaflex®-255 Ultra は、5℃から40℃の間で施⼯することができますが、反応性および施⼯性が変化することを考慮してください。被着材と接着剤の最適温度は、15℃から25℃の間です。
低温下での粘度上昇を考慮してください。施⼯を容易にするために、使⽤前に接着剤を室温に戻してください。接着剤の厚さを均⼀にするために、三⾓形状でのビード塗布を推奨します。(図1参照)
図 1: 三角ビードを上図のように圧着してください
⾼温多湿の環境下ではオープンタイムが⾮常に短くなります。必ずオープンタイ ム以内にガラスを取り付けてください。接着剤の膜が形成された後は、絶対にガラスを取り付けないでください。
除去
硬化前の Sikaflex®-255 Ultra は、Sika®Remover-208、または他の適切な溶剤を⽤いて⼯具や機器から取り除いてください。硬化後は機械的に取り除くしかありません。⼿など⽪膚に付着した場合は、直ちに Sika® Cleaner-350 H、または適切な⼯業⽤ハンドクリーナーおよび⽔で洗い流してください。
溶剤は使⽤しないでください。