接着と組立ての繰り返し

壁から先に

古い習慣は、そう簡単には変えられません。ですから、多くのモジュール建築業者が、内装壁建築に取り組むにあたり、柱や梁を先に組み立てる方法を選ぶのは不思議なことではありません。残念ながら、これは工業化を阻む大きな障壁になります。従来の方法で設置するドライウォールには必ず、水平調整、穴開け、ねじ留め、穴埋め、研磨、表面処理など、さまざまな時間のかかる作業が伴うからです。多くの場合、手直し作業にかかる時間だけでも、実際の組立て時間を大幅に上回ります。製造・組立ての効率性という観点から見ると、このような仕上げ手順の1つ1つに、生産性を大幅に改善できる余地が残されています。その代わりに、まず表面仕上げを施した壁板を寝かせておき、そこにフレームを接着するという手法を使えば、壁の組立作業の時間が数分の1に短縮され、施工性も大幅に改善されます。

高品質と高精度

弾性接着剤を利用した組立て手法は、効率性が高いだけでなく、美しい仕上げを実現するためにも効果的です。各パネルの許容誤差を正確に管理できるため、目地の幅を最小限に抑え、表面もきれいに水平にならすことができます。ボードを機械的な力で固定する工法と比べ、接着工法は剛性が高く、壁面全体での応力分布の均一性にも優れています。つまり応力による破損や隙間、補修剤といったものが建物の居住者の目に触れる可能性が低くなります。 

接着剤の他にも多様な製品群

業界をリードするSikaの工業化モジュール建築向け統合型テクノロジープラットフォームでは、接着剤の他にも幅広い製品を展開しています。断熱材であるSikaflex®、SikaForce®、SikaTherm®、パテ剤であるSikaBiresin®、さらに幅広い防水システムや2Kタイル接着システムを、組み合わせて標準化して、半自動または完全自動化された施工環境に導入することができます。Sikaには、数十年にわたって自動車、家電製品、その他の工業部品のメーカーを支援し、プロセス設計の円滑化と最適化の取り組みに貢献してきた実績があります。

お客様のDfM

パートナーの製造と組立てを考慮した設計（DfMA）で重要なのは、製造時間の短縮、複雑さの解消、コストの削減です。しかし、そのためには設計の初期段階から技術エキスパート間で緊密な協力関係を築く必要があります。Sikaには従来型の建設工法と工業部品の組立てのどちらについても豊富なノウハウがあり、取り組みを通じてお客様を支援します。設計の検討、材料の開発と選定、プロセスの最適化、標準化や認定取得など、取り組みのあらゆる段階で、Sikaの現地の技術エキスパートとテクノロジーセンターがお客様をサポートします。Sikaと力を合わせて作業時間を大幅に短縮した先に、新たな可能性が見えてきます。壁1枚の作業時間を20時間短縮できれば、1部屋あたり80時間の短縮、さらには建物全体の工期を1か月短縮できる可能性があります。これは、生産性向上の新たな手段通して、今後欠かせないものになるでしょう。Sikaの化学エキスパート、工学エキスパートが、お客様のモジュール建築への取り組みをお手伝いします。ぜひお問い合わせください。 

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