SikaTack® ELITE
PowerCure用－ほぼすべての天候にて速硬化を発揮
SikaTack® ELITEは、30分の最短走行可能時間を提供し、60分以内にOEM 水準まで硬化します。シーカのPowerCure Dispenserを使用して施工し、年間を通して使用することができ、出張作業、工場内作業に最適です。米国自動車安全基準(FMVSS212)に基づき、95パーセンタイルダミーを乗せた衝突試験を実施しました。
- 最短走行可能時間30分
- 60分以内にOEM水準まで硬化
- 硬化促進剤を使用して即硬化
特長
- 95 パーセンタイル衝突試験用ダミーを使用したFMVSS212準拠の試験による最短走行可能時間30分
- 高速で強固なADASキャリブレーションが可能
- 気候にほとんど関係なく60分以内にOEM水準まで硬化
- 自動車OEM品質
- シーカのオール・イン・ワンモジュラス技術により全車種に適用
適用範囲
SikaTack® ELITEは、施工経験がある専門業者での使用を前提としています。 当製品と関連する工法の情報は、自動車ガラス交換での使用を想定しています。他の用途で使用する場合には、実際の被着材と作業環境で試験を実施し、接着性と材料の適合性を必ず確認してください。荷姿
| PowerCure Pack | 600 ml |
製品詳細
| 主成分 | ポリウレタン | |
| 色 (CQP001-1) | ブラック | |
| 硬化機構 | 湿気硬化 A | |
| 密度 (未硬化) | 1.3 kg/l | |
| 形状保持性 | とても良い | |
| 施工温度範囲 | 製品 施工環境 | 5 ～ 35 ℃ -10 ～ 35 ℃ |
| オープンタイム (CQP526-1) | 8 分 B | |
| 硬化速度 (CQP049-1) | 表1参照 | |
| 硬度 (ショアA) (CQP023-1 / ISO 48-4) | 60 | |
| 引張り強度 (CQP036-1 / ISO 527) | 7 MPa | |
| 破断時の伸び (CQP036-1 / ISO 527) | 300 % | |
| 引裂き強度 (CQP045-1 / ISO 34) | 10 N/mm | |
| 引張りせん断強度 (CQP046-1 / ISO 4587) | 5 MPa | |
| 最短走行可能時間(自動車) FMVSS 212(CQP511-1)に準拠 | エアバック装備車 | 30 分 C / D |
| OEMレベルに硬化 (CQP046-1 / ISO 4587) | 60 分 B | |
| 絶縁抵抗 (CQP079-2 / DIN IEC 60167) | 低電導性 | |
| 保存期間 | 9 ヵ月 E |
| CQP = Corporate Quality Procedure | A) PowerCureから供給 | B) 23 °C / 50 % r. h. |
| C) 詳細は日本シーカ(株)にお問い合わせください | D) -10 ～ 35 ℃ | E) 25 ℃以下に保存 |
硬化機構
SikaTack® ELITE は硬化促進剤との反応により硬化します。
| 時間 [min] | 強度 [MPa] |
| 60 | 1.5 |
| 120 | 3 |
表 1: 23 ℃ / 50 % r.h.時の引張りせん断強度
耐薬品性
SikaTack® ELITEは、通常、淡水、海水、希酸および希アルカリ溶液に耐性があります; 燃料、鉱油、植物性および動物性油脂に一時的な耐性があります; 有機酸、グリコール酸アルコール、濃無機酸および濃アルカリ溶液または溶剤には耐性はありません。
施工方法
下地処理
表面は清潔で乾燥させ、グリス、オイル、ホコリ、そして汚染物質を完全に取り除いてください。
接着面は、シーカのオールブラック施工要領書に沿って処理する必要があります。施工や表面処理の扱いに関する詳細は、個々のプロダクトデータシートをご覧ください。
セラミックコーティングのないフロントガラスは、適切なUV保護が必要です。
施工
PowerCureユーザーマニュアルに従い、PowerCureDispenserを準備してください。2分以上、作業が中断される場合は、ミキサーを交換してください。低温下での粘度上昇を考慮してください。施工を容易にするために、使用前に接着剤を室温に戻してください。
接着剤の厚みを均一にするために三角形状でのビード塗布を推奨します(図1参照)。
図 1: 三角ビードを上図のように圧着してください。
オープンタイムは、高温多湿環境において非常に短くなります。必ずオープンタイム内にガラスを取り付けてください。接着剤の膜が形成された後は、絶対にガラスを取り付けないでください。
除去
硬化前のSikaTack® ELITEは、Sika®Remover-208または他の適切な溶剤を用いて工具や機器から取り除いてください。硬化後は機械的に取り除くしかありません。 手など皮膚に付着した場合は、直ちにSika®Cleaner-350Hまたは適切な工業用ハンドクリーナーおよび水で洗い流してください。溶剤は使用しないでください。