Sika® Aktivator-100
各種被着材用 溶剤系 透明接着促進剤
Sika® Aktivator-100 は湿気と反応し被着材に活性基を付着させる、無色の溶剤系接着促進剤です。これらの活性基は、被着材とプライマー間、被着材とシーリング材 / 接着剤間に結合して作用します。 Sika® Aktivator-100 は、Sikaの弾性接着剤およびシーリング材を塗布する前の下地処理剤として特別に配合されています。
- 接着促進剤
- 幅広い被着材に使用可能
- 透明な液体で使用後が目立たない
製品の特長
- 使いやすい
- 多種多様な非多孔質系被着材への接着性促進
- 短いフラッシュオフタイム
- 透明
適用範囲
Sika® Aktivator-100は、フロートガラス、セラミックスクリーンプリント、古いポリウレタン接着剤のカット面、および塗装面などの被着材への接着性を改善するために使用されます。また、徹底的な試験の結果、この促進剤はその他のSikaシーリング材および接着剤と非多孔質の被着材への接着性向上にも適しています。応力亀裂を起こしやすい材料にSika® Aktivator-100を使用する場合は、材料メーカーにご確認の上、使用前に現物の被着材で試験を実施してください。
本製品は施工経験のある専門業者での使用を前提としています。実際の被着材と作業環境で試験を実施し、接着性と材料の適合性を必ず確認してください。
性質/特長
- 使いやすい
- 多種多様な非多孔質系被着材への接着性促進
- 短いフラッシュオフタイム
- 透明
荷姿
缶 | 30 ml |
製品詳細
主成分 | 溶剤系接着促進剤 | |
色 (CQP001-1) | 無色 ~ 淡黄色 | |
施工温度範囲 | 5 ~ 40 ℃ | |
施工方法 | ケバ立たないペーパータオルでワイプオン、ワイプオフ | |
使用量 | 20 ml/m2 | |
フラッシュオフタイム | ≧ 15 ℃ < 15 ℃ 最長 | 10 分 A 30 分 A 2 時間 A |
保存期間 | 12 ヵ月 B |
CQP = Corporate Quality Procedure | A) 施工条件によっては、温度とフラッシュオフタイムが異なる場合があります。 |
B) 25 ℃以下の乾燥した場所で密閉容器に保管 |
重要項目
Sika® Aktivator-100は、溶剤を含むため、塗装したての表面仕上げに悪影響を及ぼす可能性があります。必ず事前に確認試験を行ってください。
多孔質の被着材は、完全に乾燥せず、接着剤やシーリング材の硬化を阻害する可能性があるため、絶対に使用しないでください。
隣接面で保護が必要な箇所は、必要に応じてマスキングしてください。
Sika® Aktivator-100は湿気と反応します。品質を保つために使用後は直ちにプラスチック製の内ブタで容器を再密閉してください。表面処理作業完了後はその都度キャップをしっかりと閉めてください。空気中の湿気に長期間暴露した場合、Sika® Aktivator-100は不活性になります。Sika® Aktivator-100 に濁りが生じた場合にはすぐに廃棄してください。頻繁に製品を使用する場合、開封後1カ月を超えたものは廃棄してください。頻繁に使用していない場合でも開封後2 カ月を超えたものは廃棄してください。30 mlの缶は、1回で使いきってください。
フロートガラス、プラスチックなどの透明または半透明の被着材に使用する場合、Sikasil®のシーリング材と接着剤の使用を除いて、適切なUV保護が必要です。
Sika® Aktivator-100を他の物質と希釈または混合しないでください。
この製品を表面の仕上げやならし剤、または洗浄剤として使用しないでください。
施工方法
施工方法
表面は清潔で乾燥させ、グリス、オイル、ホコリ、そして汚染物質を完全に取り除いてください。
被着材に対する接着性は、促進剤塗布前に研磨および清掃などの前処理の追加や組み合わせによって改善することがあります。
塗布
きれいでケバ立たないペーパータオルにSika® Aktivator-100を湿らせて(濡らさない)接着面を拭くように塗布します。その後すぐに、きれいで乾燥したケバ立たないペーパータオルで拭き取ります。ペーパータオルを促進剤に浸さないでください。ペーパータオルのきれいな面で被着材を拭くだけでよいです。同じペーパータオルを2 回湿らせたりせず、頻繁に交換してください。
適正量を超えた促進剤の塗布は、接着不良につながる可能性があるため、Sika® Aktivator-100は、うすく塗布してください。
下地処理を行った面が最大フラッシュオフタイム以内に接着されなかった場合、再度、促進剤処理を行う必要があります。(再処理は1回のみ)
理想的な施工と被着材の温度は15 ~ 25 ℃の間です。
使用量および施工方法は被着材の仕様に依存します。
使用後はすぐに容器の蓋をしっかりと閉めてください。
パッド
パッドを直接ガラスのフリットに押し当て、親指と人差し指でハンドルをつかんで中の容器をつぶし、Sika® Aktivator-100をパッドにしみ込ませます。(曲げないでください)
図. 1: Sika® Aktivator-100 パッド
FAQ
被着材には、Sika® Aktivatorを再度塗布することが可能です。被着材がきれいで活性化されていることが大切です。分かりにくい場合は、Sika® Aktivatorを再塗布する事をお勧め致します。
Sika®AktivatorおよびSika®Primer-207には、有機溶剤が含まれており、有機溶剤の影響を受ける可能性がある被着材には注意が必要です。
特にアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂は環境ストレスクラックの原因となる可能性があり、接着剤・シーリング材も含めて適合性を確認することを推奨します。
Sika®Aktivatorは、表面活性化機能と同時に清掃機能を果たします。
丸はけでの塗布では、汚れを移動させるだけで表面の清掃にはならず、丸ハケをボトルに直接入れて使用した場合は容器内のアクティベーターを汚染してしまうことがあります。
また、丸ハケでの塗布は、過剰量のSika®Aktivatorの塗布につながり、接着不良の原因となることがあります。
Sika®Akivatorのフラッシュオフタイムは、厳密に守られる必要があります。接着剤の塗布が早すぎると、活性剤中の溶媒や他の物質が完全に蒸発せず、接着性能が低下する可能性がありす。また、接着剤の塗布が遅すぎると、活性基が存在しなくなり接着性能に影響が出る可能性があります。最大フラッシュオフタイムが過ぎてしまったら、もう一度、接着面に活性化処理を行ってください。詳細は、日本シーカ株式会社工業製品本部にお問い合わせください。
Sika®Aktivatorは、良好な洗浄性能を有していますが、同時に被着材表面に接着促進剤を残すため、脱脂や洗浄剤として使用することはできません。特に、接着表面に接着促進剤が過度に残った場合、接着不良の原因となることがあります。詳細は、PDSを参照してくください。
- Sika®Aktivatorは、表面活性化機能と同様に清掃機能を果たします。丸はけでの塗布では、汚れを移動させるだけで表面の清掃にはなりません。丸ハケでの塗布は、必要以上のSika®Aktivatorを塗布する事になり、接着に悪影響を及ぼす可能性があります。
- もし、丸ハケをボトルに直接入れて使用した場合は容器内のAktivatorを汚染してしまうことがあります。
- はい、Sika®Aktivator は、湿気の多い環境、例えば、ガラスの表面が少し曇った状態でも使用することができます。(ここでの湿度の多い環境とは、高湿度であっても水滴として目に見えないもの、雨粒、結露がとどまっていない状態を指します。)ただし、接着部分は乾燥させたほうがよいでしょう。
- すべてのSikaアクティベータおよびプライマーは、開封後は品質保持期限よりも短くなります。適切な保存条件で開封後2~4週間(製品データシート参照)、又は、品質保持期限のいずれか早い方でご利用いただけます。使用後は必ず内蓋と容器のキャップの両方をしっかりと閉めてください。製品が増粘する、変色する、または、固まった場合は、安全データシートに記載された情報に従い、ただちに廃棄してください。