バッテリー性能の向上と
環境負荷低減の両立

熱伝導性の利点に加え、低密度TIMは機械的特性も向上させます。Sikaが提供する幅広い熱伝導性接着剤は、熱伝導性の向上のみならず剛性にも寄与し、パック内のモジュールの強度アップと軽量化を可能にします。これは、自動車メーカーが車体構造の剛性とねじれ特性の向上を求め、Cell-to-Packのデザインに移行する際に特に重要となります。熱伝導性接着剤を使用することで、モジュールの剛性をさらに高め、軽量で高性能なバッテリー作りが実現可能です。

Sikaが提供する低密度TIMは、様々なバッテリーデザインや、組立工程に適用します。例えば、SikaBiresin ® TCギャップフィラーは注入が可能な製品であり、バッテリーコンポーネントの隙間を適切に埋めることができます。また、適度な密着強度により、分解・修理が可能となり、費用対効果の高いメンテナンスとバッテリーユニットの二次利用を実現します。

お客様固有の要件や組立工程がどのようなものであれ、Sikaのサーマルインターフェースソリューションは、ニーズに合わせてカスタマイズすることが可能であり、その結果大幅な工程改善を実現します。適合性、表面特性、リワーク性などの要素を考慮することで、Sikaの製品は、熱抵抗や電気絶縁の特性を損なうことなく、特定のアッセンブリ/分解プロセスに適合させることが可能です。

アジア、米国、ヨーロッパの主要なバッテリメーカー向けにカスタマイズされたTIMソリューションを開発した豊富な経験により、Sikaはお客様の幅広いアプリケーションに対してエンジニアリングサポートを提供します。 特定の要件に適したTIMや接着剤を選択する場合でも、テストやシミュレーションを行う場合でも、 Sikaはすべてのパートナーと緊密に協力し、接着性、硬化条件、基材との適合性を確保することで、お客様の開発プロセスをサポートします。また、導入の効率化に関しては、Sikaは生産工程における包括的なシステムエンジニアリングの専門知識を提供するだけでなく、試験機関やアプリケーションおよびポンプサプライヤーとも協力関係を築いています。