Sikaflex®-298
僅かなチキソ性をもつ船舶向けデッキ用接着剤
Sikaflex®-298は、空気中の湿気との反応により硬化する、僅かなチキソ性をもつ1成分形ポリウレタン系接着剤です。チークデッキの接着に使用されます。 Sikaflex®-298は、国際海事機関(IMO)が定めた規制に適合しています。
- 木甲板固定用接着剤
- セルフレベリングタイプ
- 減音効果
僅かなチキソ性をもつ船舶向けデッキ用接着剤
Sikaflex®-298は、空気中の湿気との反応により硬化する、僅かなチキソ性をもつ1成分形ポリウレタン系接着剤です。チークデッキの接着に使用されます。 Sikaflex®-298は、国際海事機関(IMO)が定めた規制に適合しています。
ソーセージパック | 600 ml |
ペール缶 (受注輸入品) | 10 l |
主成分 | 1成分形ポリウレタン | |
色 (CQP001-1) | ブラウン | |
硬化機構 | 湿気硬化 | |
密度 (未硬化) | (色により異なります) | 1.2 kg/l |
形状保持性 | 僅かなチキソ性 | |
施工温度範囲 | 施工環境 | 10 ~ 35 ℃ |
スキンタイム (CQP019-1) | 100 分 A | |
硬化速度 (CQP049-1) | グラフ1参照 | |
収縮率 (CQP014-1) | 6 % | |
硬度 (ショアA) (CQP023-1 / ISO 48-4) | 30 | |
引張り強度 (CQP036-1 / ISO 527) | 1.2 MPa | |
破断時の伸び (CQP036-1 / ISO 527) | 600 % | |
引裂き強度 (CQP045-1 / ISO 34) | 4 N/mm | |
適用温度範囲 (CQP509-1 / CQP513-1) | - 50 ℃ ~ 90 ℃ | |
保存期間 | ソーセージパック ペール缶 | 12 ヵ月 B 9 ヵ月 B |
CQP = Corporate Quality Procedure | A) 23 ℃ / 50 % r. h. | B) 25 ℃以下で保存 |
Sikaflex®-298は、空気中の⽔分(湿気)との反応により硬化します。⼀般的に低温低湿時は空気中の⽔分が少なく、硬化は遅くなります。(グラフ参照)
グラフ 1: Sikaflex®-298の硬化速度
Sikaflex®-298は、一般に、淡水、海水、希酸および希アルカリ溶液に耐性があります; 燃料、鉱油、植物性および動物性油脂に一時的な耐性があります; 有機酸、グリコール酸アルコール,濃無機酸および濃アルカリ溶液または溶剤には耐性はありません。
表面は清潔で乾燥させ、グリス、オイル、ホコリ、汚染物質を完全に取り除いてください。
表面処理は、被着材の種類や仕様によって決まり、長期的な接着には極めて重要です。下地処理の方法は、適切なSika®Pre-Treatment Chartの最新版にてご確認いただけます。これらの処理⽅法は経験に基づくものであり、いかなる場合でも現物の被着材での事前試験にて検証してください。
Sikaflex®-298は、10℃~35℃で施工することができますが、反応性および施工特性の変化を考慮しなければなりません。
被着材およびシーリング材の最適温度は15℃~25℃です。接着剤は、広範囲な接着面をクシ目ゴテ(溝の深さ約4mm)で塗布します。使用量は1 m2当たり約1.2リットルです。被着材が湿気を通さない場合や、硬化速度を速める必要がある場合は、被着材同士を接合する前に水を軽く噴霧します(エアゾールスプレーまたはスプレーガンを使用して、1m2当たり約10gの水を噴霧します) 。部材を接合するときやジョイント部に充填する際には、空気が入らないようにしてください。部材を貼り合わせるときには、接着剤が固定されるまで少なくとも3時間はしっかりと圧着させてください。
高温多湿環境においては、オープンタイムが非常に短くなります。必ずオープンタイム内に部材を取り付けてください。接着剤の膜が形成された後は、絶対に接着部材を取り付けないでください。
未硬化のSikaflex®-298は、Sika®Remover-208または他の適切な溶剤を用いて工具や機器から取り除いてください。硬化後は機械的に取り除くしかありません。手など皮膚に付着した場合は、直ちにSika®Cleaner-350Hまたは適切な工業用ハンドクリーナーおよび水で洗い流してください。溶剤は使用しないでください。
デッキから損傷したチーク材を交換するには、まず、取り外す板の周囲のジョイントからコーキング材を完全に取り除きます。
損傷した厚板は、被着体を損傷しないように注意して取り外してください
古い接着剤、ベッディング、または他の異物を被着体から取り除き、隣接する厚板の縁の周りから材料を取り除きます
敷きコンパウンドとしてSikaflex-298を使用します、施工の前に、チーク材をSika Multiprimer Marine もしくは SikaPrimer-290DCで前処理します(前処理チャートを確認してください)
チークデッキのコーキング材Sikaflex-290DC PROでジョイントをコーキングします
ガイドラインに示されている安全なサンディング時間後にベルトサンダーまたは平板でデッキをサンディングします
さらに詳しくは、施工ガイドラインおよびプリトリートメントチャートを御覧ください
チークデッキの施工が良い結果となるよう、施工ガイドラインをダウンロードし、施工ガイドラインに従って施工してください表面調整のキーとなるポイントは、表面のホコリ、汚れ、グリス、油脂類などを取り除き、清掃することです。前処理チャートに従って被着体を調製してください。
次工程では、ベッディングコンパウンドとしてSikaflex-298、埋め込みの前に木板の前処理としてSikaPrimer-290DCもしくはSika Multiprimer Marineを使用することを推奨します。所定の位置に板を設置した後、Sikaflex-290DC PRO(SIKAのチークデッキコーキング材)でジョイントをコーキングします。ガイドラインに示されているように、安全なサンディングタイムを取った後にベルトサンダーまたは平板でデッキをサンディングします
さらに詳しくは、施工ガイドライン及びプリトリートメントチャートを御覧ください
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