Sikaflex®-215
低温焼付け塗装向け 刷⽑⽬仕上げ可能なシームシーリング材
Sikaflex®-215 は刷⽑目仕上げが可能な1成分形ポリウレタン系シーリング材です。電着塗装された被着材表⾯にシームシーリングする用途向けに開発されています。Sikaflex®-215 は塗装することができ、⼀般的な工業用塗装オーブンの焼付け条件で使用することができます。
- ウレタンで無溶剤
- 上塗り塗装性が良好 （W/Wが可能）
- 速硬化性タイプ
特長
- 塗装が可能
- 120℃までの塗装オーブンで使用できる
- 長距離のポンプ圧送が可能
- 非常に優れた施工性
- 刷毛目仕上げが容易
- 臭いが少なく、溶剤を使用していない
適用範囲
Sikaflex®-215 は、輸送車輛や補修市場での電着塗装されたシャーシや構体のシームシール用途向けに開発されています。塗装オーブンの温度条件は、120℃までで最長2時間での使用が可能です。 Sikaflex®-215 をビード状に塗布し、刷毛目や平滑な仕上げが思い通りに簡単にできます。外装目地に使用する場合には、上塗り塗装が必要です。 応⼒⻲裂を起こしやすい材料に Sikaflex®-215 を使⽤する場合は、材料メーカーに確認の上、使⽤前に現物の被着材で試験を実施してください。 本製品は施⼯経験のある専⾨業者での使⽤を前提としています。 実際の被着材と作業環境で試験を実施し、接着性と材料の適合性を必ず確認してください。荷姿
| カートリッジ | 300 ml |
| ソーセージパック | 400 ml |
製品詳細
| 主成分 | 1成分形ポリウレタン | |
| 色 (CQP001-1) | ホワイト | |
| 硬化機構 | 湿気硬化 | |
| 密度 (未硬化) | 1.40 kg/l | |
| 施工温度範囲 | 外気温 | 5 ~ 40 ℃ |
| スキンタイム (CQP019-1) | 20 分 A | |
| 硬化速度 (CQP049-1) | グラフ参照 | |
| 収縮率 (CQP014-1) | 1.5 % | |
| 硬度 (ショアA) (CQP023-1 / ISO 48-4) | 55 | |
| 引張り強度 (CQP036-1 / ISO 527) | 1.4 MPa | |
| 破断時の伸び (CQP036-1 / ISO 527) | 170 % | |
| 引裂き強度 (CQP045-1 / ISO 34) | 6 N/mm | |
| 適用温度範囲 (CQP509-1 / 513-1) | -50 ~ 90 ℃ | |
| 保存期間 | カートリッジ / ソーセージパック | 12ヶ月 B |
| CQP = Corporate Quality Procedure | A) 23 ℃ / 50 % r. h. | B) 25 ℃以下で保存 |
硬化機構
Sikaflex®-215 は空気中の湿気との反応により硬化します。低温では一般的に空気中に含まれる水分量が少ないため、硬化反応は少し遅く進行します(グラフ1参照)。
グラフ 1: Sikaflex®-215 の硬化速度
耐薬品性
Sikaflex®-215 は、⼀般的に、淡⽔、海⽔、希酸および希アルカリ溶液に耐薬品性があります; 燃料、鉱油、植物性および動物性油脂に⼀時的な耐薬品性があります; 有機酸、グリコール酸アルコール,濃無機酸および濃アルカリ溶液または溶剤には耐薬品性はありません。
施工方法
下地処理
表面は清潔で乾燥しており、グリース、オイル、埃、および汚染物質がない状態にしてください。
下地処理は、被着材の種類や仕様によって決まり、永続的な接着性を得るための極めて重要な作業です。下地処理⽅法は、適切なSika®Pre-Treatment Chartの最新版でご確認いただけます。これらの処理⽅法は経験に基づくものであり、いかなる場合でも現物の被着材での事前試験による検証を実施して下さい。
施工
Sikaflex®-215 は、5 ℃ から 40 ℃(気候および製品)で使⽤することができますが、反応性および施⼯性の変化を考慮する必要があります。被着材と材料の最適温度は15 ℃〜25 ℃です。
Sikaflex®-215 は、ピストン式の手動ガン、エアーガンまたは電動ガン、ならびにポンプ設備で塗布することができます。
ポンプの選定・設定に関するご質問等は、シーカ・ジャパン(株)テクニカルサービス までお問い合わせください。
仕上げ
成形と仕上げは製品のスキンタイム内に行ってください。良好な塗装性を損なう可能性があるため、仕上げ剤は使用しないでください。
除去
硬化前の Sikaflex®-215 は、Sika® Remover-208 または他の適切な溶剤を⽤いて、⼯具や機器から取り除くことができます。硬化後は機械的に取り除くしかありません。⼿など⽪膚に付着した場合は、直ちにSika®Cleaner-350H、または適切な⼯業⽤ハンドクリーナー、および⽔で洗い流してください。
溶剤は使⽤しないでください。
上塗り塗装
Sikaflex®-215 は、ウエット・オン・ウエット、または硬化した状態で上塗り塗装することができます。Sikaflex®-215 の推奨厚さは最大3mmです。焼き付け温度は120℃を超えないようにしてください。
塗料には様々な種類や仕様があるため、事前に使用条件下での確認テストを実施してください。
塗装の柔軟性は、通常、シーリング材よりも低くなるため、接合部の塗装にひび割れが入ることがあります。