2019
ウォリス、スイス

フランス近郊のスイス西部ウォリスのカントンにあるスイス山脈では、地下に水力発電所が建設されました。これはヨーロッパで最も強力な揚水発電所の一つであり、年間発電量は900MW、約25億kWhの電力を生産しています。

山岳景観を保護するために、発電所の全施設は地下に建設されました。全長17kmのトンネルが建設され、結果的に約170万m³の岩石が掘削されましたが、それらの岩石は部分的に現場及び吹付けコンクリートの骨材として使用されました。

プロジェクト要求事項

自己充填コンクリートの配合は、実験室検証ならびに実機試験を行うことにより開発されました。施主は、打放しコンクリートに品質を求めました。さらにはコンクリートの要求事項としては、コンクリート圧送、供給ライン、型枠充填を求められました。

2種類の異なるコンクリート配合があり、打放しコンクリート部分には1配合設計OB24‐SCCを使用し、スチール管の埋め戻しには第2配合設計OB27‐SCCを使用しました。

Sikaのソリューション

予備試験後、 Sikaはそのコンクリートシステムの為に特別に製造した製品を提供することができました。フレッシュコンクリートと硬化コンクリートの両方に対する要求事項は、かなり厳しいものでした。掘削物を自己充填コンクリート向けの骨材としての使用することは、この課題の達成に立ちはだかる更なる挑戦でした。

自己充填コンクリート、特定プロジェクト向けの特殊コンクリート、従来の現場打ちコンクリートなどのコンクリートが製造できる様々な優れたSika製品を使用することで、施工者は満足のいく施工をすることができました。更に、当社の技術担当者とSikaコンクリートサービス技師は定期的に施工現場を訪問し、品質を確認しました。

採用製品

Sika® ViscoCrete® GTC 1: Superplasticizer for concrete
Sika® ViscoCrete® GTC 2: Superplasticizer for concrete
Sika® FroV 5 A: Air void entrainer
SikaRetarder®: Retarder

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