Sika® Aktivator-205
非多孔質被着材用の無色透明な溶剤系接着促進剤
Sika® Aktivator-205は湿気と反応し、被着材に活性基を付着させる無色透明な溶剤系接着促進剤です。これらの活性基は、被着材とプライマー間、被着材とシーリング材/ 接着剤間に結合して作用します。 Sika® Aktivator-205は、Sikaflex®およびSikasil®接着剤およびシーリング材を塗布する前の下地処理剤として開発されています。
- 表面の清掃と表面処理が同時に可能
製品の特長
- 多種多様な被着材への接着性改善
- 短いフラッシュオフタイム
- 使いやすい
- 透明
適用範囲
Sika® Aktivator-205は、金属、プラスチック、セラミックスクリーンプリントおよび塗装面など、非多孔質被着材の接着性を改善するために使用されます。 応力亀裂を起こしやすい材料にSika® Aktivator-205を使用する場合は、材料メーカーにご確認の上、使用前に現物の被着材で試験を実施してください。 本製品は施工経験のある専門業者での使用を前提としています。実際の被着材と作業環境で試験を実施し、接着性と材料の適合性を必ず確認してください。性質/特長
- 多種多様な被着材への接着性改善
- 短いフラッシュオフタイム
- 使いやすい
- 透明
荷姿
缶 | 250 ml |
製品詳細
主成分 | 溶剤系接着促進剤 | |
色 (CQP001-1) | 無色透明 | |
施工温度範囲 | 5 ~ 40 ℃ | |
施工方法 | ケバ立たないペーパータオルで塗布 | |
使用量 | 20 ml/m2 | |
フラッシュオフタイム | 最短 最長 | 10 分 A/B 2 時間 A/B |
保存期間 | 12 ヵ月 C |
CQP = Corporate Quality Procedure | A) 23 ℃ / 50 % r. h. |
B) 施工条件によっては、温度とフラッシュオフタイムが異なる場合があります。 | C) 25 ℃ 以下の乾燥した場所で密閉容器に保存 |
重要項目
Sika® Aktivator-205は、溶剤を含むため、塗装したての表面仕上げに悪影響を及ぼす可能性があります。必ず事前に確認試験を行ってください。
多孔質の被着材への使用は、乾燥が不十分になり、接着剤やシーリング材の硬化を阻害する可能性があるため、絶対に使用しないでください。
隣接面で保護が必要な箇所は、必要に応じてマスキングしてください。
誤ってSika® Aktivator-205が隣接する表面に飛散した場合は、清潔で乾いた布ですぐに拭き取ってください。
Sika® Aktivator-205は湿気と反応します。品質を保つために使用後は直ちにプラスチック製の内ブタで容器を再密閉してください。表面処理作業完了後はその都度キャップをしっかりと閉めてください。空気中の湿気に長期間暴露した場合、Sika® Aktivator-205は不活性になります。
Sika® Aktivator-205 に濁りが生じた場合にはすぐに廃棄してください。頻繁に製品を使用する場合、開封後1カ月を超えたものは廃棄してください。頻繁に使用していない場合でも開封後2 カ月を超えたものは廃棄してください。
Sika® Aktivator-205を他の物質と希釈または混合しないでください。
この製品を表面の仕上げやならし剤、または洗浄剤として使用しないでください。
フロートガラス、プラスチックなどの透明または半透明の被着材に使用する場合、適切なUV保護が必要です。
施工方法
施工方法
表面は清潔で乾燥し、グリス、オイル、ホコリ、そして汚染物質がないようにしてください。
被着材に対する接着性は、促進剤塗布前に研磨および清掃などの前処理の追加や組み合わせによって改善することがあります。
塗布
きれいでケバ立たないペーパータオルにSika® Aktivator-205を湿らせて(濡らさない)接着面を拭くように塗布します。ペーパータオルを促進剤に浸さないでください。ペーパータオルのきれいな面で被着材を拭くだけでよいです。同じペーパータオルを2 回湿らせたりせず、頻繁に交換してください。
適正量を超えた促進剤の塗布は、接着不良につながる可能性があるため、Sika® Aktivator-205は、うすく塗布してください。
下地処理を行った面が最大フラッシュオフタイム以内に接着されなかった場合、再度、促進剤処理を行う必要があります。(再処理は1回のみ)
施工と被着材の最適温度は15℃~25℃です。
使用量および施工方法は被着材の特性に依存します。
使用後はすぐに容器の蓋をしっかりと閉めてください。
FAQ
被着材には、Sika® Aktivatorを再度塗布することが可能です。被着材がきれいで活性化されていることが大切です。分かりにくい場合は、Sika® Aktivatorを再塗布する事をお勧め致します。
Sika®AktivatorおよびSika®Primer-207には、有機溶剤が含まれており、有機溶剤の影響を受ける可能性がある被着材には注意が必要です。
特にアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂は環境ストレスクラックの原因となる可能性があり、接着剤・シーリング材も含めて適合性を確認することを推奨します。
Sika®Aktivatorは、表面活性化機能と同時に清掃機能を果たします。
丸はけでの塗布では、汚れを移動させるだけで表面の清掃にはならず、丸ハケをボトルに直接入れて使用した場合は容器内のアクティベーターを汚染してしまうことがあります。
また、丸ハケでの塗布は、過剰量のSika®Aktivatorの塗布につながり、接着不良の原因となることがあります。
Sika®Akivatorのフラッシュオフタイムは、厳密に守られる必要があります。接着剤の塗布が早すぎると、活性剤中の溶媒や他の物質が完全に蒸発せず、接着性能が低下する可能性がありす。また、接着剤の塗布が遅すぎると、活性基が存在しなくなり接着性能に影響が出る可能性があります。最大フラッシュオフタイムが過ぎてしまったら、もう一度、接着面に活性化処理を行ってください。詳細は、日本シーカ株式会社工業製品本部にお問い合わせください。
Sika®Aktivatorは、良好な洗浄性能を有していますが、同時に被着材表面に接着促進剤を残すため、脱脂や洗浄剤として使用することはできません。特に、接着表面に接着促進剤が過度に残った場合、接着不良の原因となることがあります。詳細は、PDSを参照してくください。
- Sika®Aktivatorは、表面活性化機能と同様に清掃機能を果たします。丸はけでの塗布では、汚れを移動させるだけで表面の清掃にはなりません。丸ハケでの塗布は、必要以上のSika®Aktivatorを塗布する事になり、接着に悪影響を及ぼす可能性があります。
- もし、丸ハケをボトルに直接入れて使用した場合は容器内のAktivatorを汚染してしまうことがあります。
- はい、Sika®Aktivator は、湿気の多い環境、例えば、ガラスの表面が少し曇った状態でも使用することができます。(ここでの湿度の多い環境とは、高湿度であっても水滴として目に見えないもの、雨粒、結露がとどまっていない状態を指します。)ただし、接着部分は乾燥させたほうがよいでしょう。
- すべてのSikaアクティベータおよびプライマーは、開封後は品質保持期限よりも短くなります。適切な保存条件で開封後2~4週間(製品データシート参照)、又は、品質保持期限のいずれか早い方でご利用いただけます。使用後は必ず内蓋と容器のキャップの両方をしっかりと閉めてください。製品が増粘する、変色する、または、固まった場合は、安全データシートに記載された情報に従い、ただちに廃棄してください。