Sikaflex®-295 UV
船舶用外装シーリング材および樹脂ガラス用接着剤
Sikaflex®-295 UVは、空気中の湿気によって硬化するペースト状の1成分形ポリウレタン接着剤です。船舶市場での内装、外装シーリング、および樹脂ガラスの接着に適しています。 Sikaflex®-295 UVは、国際海事機関(IMO)が定める要件を満たしています。
- 高い耐劣化性及び対候性
- ポリカ・アクリルに適す
- 速硬化
船舶用外装シーリング材および樹脂ガラス用接着剤
Sikaflex®-295 UVは、空気中の湿気によって硬化するペースト状の1成分形ポリウレタン接着剤です。船舶市場での内装、外装シーリング、および樹脂ガラスの接着に適しています。 Sikaflex®-295 UVは、国際海事機関(IMO)が定める要件を満たしています。
カートリッジ | 300 ml |
ソーセージパック (受注輸入品) | 400 ml |
主成分 | 1成分形ポリウレタン | |
色 (CQP001-1) | ブラック | |
硬化機構 | 湿気硬化 | |
密度 (未硬化) | 1.3 kg/l | |
形状保持性 | 良い | |
施工温度範囲 | 10 ~ 35 ℃ | |
スキンタイム (CQP019-1) | 60 分 A | |
オープンタイム (CQP526-1) | 45 分 A | |
硬化速度 (CQP049-1) | グラフ参照 | |
収縮率 (CQP014-1) | 1 % | |
硬度 (ショアA) (CQP023-1 / ISO 48-4) | 35 | |
引張り強度 (CQP036-1 / ISO 527) | 2 MPa | |
破断時の伸び (CQP036-1 / ISO 527) | 500 % | |
引裂き強度 (CQP045-1 / ISO 34) | 5 N/mm | |
適用温度範囲 (CQP509-1 / CQP513-1) | -50 ~ 90 ℃ | |
保存期間 | 12 ヵ月 B |
CQP = Corporate Quality Procedure | A) 23 ℃ / 50 % r. h. | B) 25 ℃以下で保存 |
Sikaflex®-295 UVは空気中の水分(湿気)との反応により硬化します。一般的に低温低湿時は空気中の水分が少なく、硬化は遅くなります。(グラフ1参照)
グラフ1: Sikaflex®-295 UVの硬化速度
Sikaflex®-295 UVは、一般的に、淡水、海水、希酸および希アルカリ溶液に耐性があります;燃料、鉱油、植物性および動物性油脂に対しては一時的な耐性があります;有機酸、グリコール酸アルコール、濃無機酸および濃アルカリ溶液または溶剤に対しては耐性はありません。
表面は清潔で乾燥させ、グリス、オイル、ホコリ、汚染物質を完全に取り除いてください。
表面処理は、被着材の種類や仕様によって決まり、長期的な接着には極めて重要です。下地処理の方法は、適切なSika®Pre-Treatment Chartの最新版でご確認いただけます。これらの処理方法は経験に基づくものであり、いかなる場合でも現物の被着材での事前試験にて検証してください。
Sikaflex®-295 UVは10 ℃から35 ℃(外気温や製品)の間で施工することができますが、反応性および施工性能の変化を考慮してください。被着材とシーリング材の最適温度は、15 ℃から25 ℃の間です。
低温下での粘度上昇を考慮してください。施工を容易にするために、使用前に接着剤を室温に戻してください。均一な厚みを確保するために、三角形状でのビード塗布を推奨します(図1参照)。
図 1: 三角ビードを上図のように圧着してください
Sikaflex®-295 UV はピストン式のハンドガン、エアーガンまたは電動ガンならびにポンプ設備で塗布することができます。高温多湿の環境下ではオープンタイムが非常に短くなります。必ずオープンタイム内に部材を取り付けてください。接着剤の膜が形成された後は、絶対に部材を取り付けないでください。
均しおよび仕上げは製品のスキンタイム内に行う必要があります。Sika® Tooling Agent Nの使用をお勧めします。他の仕上げ剤は適合性および互換性について、使用前に試験にて確認してください。
硬化前のSikaflex®-295 UVは、Sika®Remover-208または他の適切な溶剤を用いて工具や機器から取り除いてください。硬化後は機械的に取り除くしかありません。手など皮膚に付着した場合は、直ちにSika®Cleaner-350Hまたは適切な工業用ハンドクリーナーおよび水で洗い流してください。溶剤は使用しないでください。
Sikaflex®-295 UVは、被膜が形成される前後に塗装することができます。シーリング材の膜が形成された後に塗装を行う場合、塗装前に上塗り面をSika ® Aktivator-100またはSika ® Aktivator-205を使って処理することによって、塗装密着性が改善されることがあります。焼付け⼯程(>80℃)がある場合、シーリング材が完全に硬化した後に⾏うことで最良の性能が得られます。使⽤されるすべての塗料について、実際の使⽤条件にて事前試験を実施し、確認する必要があります。塗装の伸縮性は、通常、シーリング材の伸縮性よりも低くなります。 これにより、上塗り⾯の塗装にひび割れが⽣じることがあります。
接着する場合は、最初にインストールする窓の材料を確認します。一般的な窓の材料は、有機ガラス(PMMA、PCなど)または無機ガラスです。窓の材料に応じて特定の接着剤を選択する必要があります。
有機ガラスをボートに接着するにはSikaflex®-295 UVを使用してください。無機ガラスを接着するには、ダイレクトグレージング接着剤としてSikaflex®-296を使用してください。
満足な結果を得るためには、窓を接着する前にプリトリートメントチャートを参照し、それに従って表面を調整してください。
さらに詳しくは、施工ガイドラインおよびプリトリートメントチャートを御覧ください。
ウィンチ、ウインドラスは、高い機械的応力を受け、ファン、ハッチ及びハッチカバーは、低い応力を受けます。あなたの装備が強くシールされていることを確認するために、以下のことをお勧めします:
高機械的応力を受ける装備のベッディングおよびシール
チェーンプレート、ウィンチ、ガイドローラーなどの甲板装備は、非常に高い動的応力を吸収しなければなりません。そのためには、当社の高性能な組立接着剤であるSikaflex®-292iを追加の機械的固定具と組み合わせて使用する必要があります。
最小の機械的応力を受ける装備のベッディングおよびシール
通風装置やカバーストリップなどの甲板装備は防水である必要がありますが、高い引張応力やねじり応力を受けません。
これらの装備は、Sikaflex®-291iのみを用いて埋め込み、シールするのが効果的ですが、ジョイント部が露出し、天候に曝される場合には、Sikaflex®-591 もしくは Sikaflex®-295 UVを使用します。
施工に先立ち、被着体の表面処理についてプリトリートメントチャートを確認し、施工ガイドラインの施工のステップに従います。
さらに詳しくは、施工ガイドラインおよびプリトリートメントチャートを御覧ください。
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