「名は体を表す」 ―「Sika」という名前は、「乾燥」を意味するイタリア語の「secco」から派生したものです。これはあまりに出来すぎた話ですが、全くの作り話でもありません。

 「Sika」を化学上の派生語とするのが、最も単純な説明方法です。例えば、Silicate(シリケート=ケイ酸塩)はドイツ語ではSilikatで「si」と「ka」という2つの音節を含んでいます。設立当初の製品取扱説明書や特許には、Sikaが製造する製品にはシリケート溶液が含まれていることが示されています。さらに、Silicateという言葉を、ドイツ語のカルシウム"Kalzium”と組合せると、ここでもまた、Sikaにたどり着きます。1918年にカスパー・ウィンクラーが、カリウム化合物の反応加速効果を実証しました。Silicateとドイツ語のカリウム“Kalium”もまたSikaという組合せに符合します。

 Sikaという名前の由来をはっきりと説明する文書は存在しませんが、三角のロゴについても同様です。シーリング材「Sika」が発売された1911年当時の社名は「カスパー・ウィンクラー社」で、「Sika」は一つの製品名にすぎませんでした。カスパー・ウィンクラー社とSikaのロゴは新たな広告ごとに少しずつ変化しました。ある広告では「Sika」の文字が全て大文字で、ある広告ではイタリックで、ある広告では斜体で書かれました。Sikaの三角のロゴは、1930年代の初めに始めて広告に登場します。細いイタリックの「Sika」の文字で三角形全体を埋めていました。詳細は別として、この1930年代初めのロゴは、今日のSikaのロゴとほぼ一致します。現在使われている赤と黄色の三角のロゴが正式に採用されたのは1973年のことです。

形という観点から、Sikaのロゴは以下のように解釈できます。ピラミッドが硬い地面の上にそびえ、それは、長寿や堅く守られた秘密のシンボルとされます。また、時代を超越し、調和と多様性を意味します。赤色と黄色についてはSika®No.1が黄色のペーストで、Sika®No.2が赤色の液体だったので、赤色と黄色が採用されたという説もあります。